よくないもの

整形手術は、そもそも身体的欠陥の治療として行われていたが、一般的ではありませんでした。

というのも身体は神、親によって与えられたものであって、簡単に加工してはいけないものであったという考えが強かったためです。

第一次大戦と第二次大戦の問に、美容整形はある程度まで許容されるようになってきます。

その場合、身体的欠陥の治療でなければ、「劣等感やコンプレックスの克服」あるいは「不幸からの脱出」という理由付けが必要とされました。

そして、基本的に整形は「他者に対しての魅力を求める」といったモチベーションからなされると説明されてきました。

このような歴史的経緯から、一般に流布する美容整形のイメージが「よくないもの」である場合もあるのでしょう。